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技能実習生の声

こちらのページでは、技能実習生達の3年間を通じての声を掲載しています。
今後の外国人実習生の受入れをお考えの方は、ぜひこちらを参考になさってください。

技能実習生として日本に来て感じたこと

H社技能実習生

2010年に技能実習生として日本に来ました。日本の技術は世界の先頭に立っていますから、この先進の技術を学びたいです。日本に来る前にいろいろと困難にぶつかることを想像し、覚悟していました。それでも会社に入ってみると山ほどの困難に遭って驚きました。

まず、機械が中国と違います。操作できないです。そして言葉の問題があります。日本人の説明がわからないです。
どうしよう。私は日本に来て何もできないことが分かりました。
どうしようか?あきらめるか?結局困難に立ち向かっていくことを決めました。

毎日自分でいくつかの目標を作ります。日本にいる一日たちともむだに過ごさないように必ず毎日日本語を勉強すること。
いつでも誰と話しても中国語を使わないこと。学んだ言葉はすぐ周りの日本人とできるだけ話をして、使うこと。
恥ずかしいと思わないで、覚えた言葉は発音すること。そうして時間が経ってくると日本の方の話がどんどん分かるようになってきました。
目の前の雲がなくなってすごく明るくなりました。小さい成功が自信になって、もっと頑張ろうと思いました。

日本に来てもう1年半になりました。毎日日本の技術を学びながら日本語を勉強しています。
会社の皆さんと仲良くなってきました。皆さんはやさしくて熱心な方々です。毎日真剣に仕事をしています。
日本人と中国人は外見的にはそっくりですが、考え方が違います。
考え方を間違うと何もうまくいかないと思います。

実習生が日本にいる3年間は一生の内でも大変貴重な時間を経験している訳ですから、私たちは日本で技術だけでなく、日本語と日本人の考え方をも学びたいと思います。

実習する時なぜ日本人はそうするか何を考えているか等を考えると、もっと大切なことがわかってきました。
今私達は日本にいて、中国で全然できない技術が身についていく。
周りの同僚は日本人ですから私達は耳を塞がなければ日本語を勉強できます。
分からない時に同僚は全員先生になってくれます。
すこし努力をすれば技術と日本語を身につけることができます。
今から気持ちを切り替えて一から出直します。人生はいつも勉強すること。
一日たりとも勉強しないと生きていく喜びを得ることができません。

日本に来て良かったです。日本でようやく自分の生きるべき道を見つけました。
私は日本で身に付けた技術と日本語を生かし、日本で勉強したことを中国の皆に教えたいと思います。
自分の小さい力で日本と中国の永遠の友情のために生きていきたいと思います。

変わっていこう

M社技能実習生

いつものようにアパートの階段を降りたら、「自転車置き場の隣に桜が満開」という景色が目の前に現れた。
いや、現れたというか突然気付きました。
日本に来てからもう3回目の桜花爛漫な季節なのだな。同じ場所に同じ木、同じ花、同じと言っているけど、実は前より大きく綺麗に変わっています、桜は変わっている、私も変わっているのかな。

日本に来る時、中国でいろいろな仕事をやってきたけど、なかなか成功とは言えなかった。
迷ってどうやって生きていったらいいのか分からなくなりました。
日本から帰って来た友達にその悩みを打ち明けたら、彼は「君も最先端技術を持つ日本へ行ってみたらどうか。経済的に日本は2番目に豊かと言われる、必ずそれなりの理由がある。
行って視野が広がってその答えが分かるかも」とアドバイスをしてくれました。
それで、日本へ研修に行くことに決めました。

日本へ来た当初、言葉が通じなくて大変困りました。
日本人同士の会話を聞くと、あまりの難しさに本当にお互い理解して会話をしているのだろうかと疑問に思う程でした。
日本語は私には絶対無理だと思いました。設計部の中国人の先輩が沈んでいる私を見て、「私も最初は全然ダメで、すごく悩んだよ、でもね!勉強する気さえあれば日本語は恐くなんかないよ。
自分は何ができるか、やってみる迄分からないものだ」と励ましてくれました。
そうですね、とにかくやってみよう。それから真剣に日本語を勉強しはじめました。

仕事が忙しいので、夜だけは時間を作って毎日1時間程勉強して、限られた時間だけど、日本語が徐々に分かる様になってきました。
勉強すればする程日本語の面白さに魅かれ、その結果、
次々に日本語能力検定のN2、N1の資格を取得しました。
「身に付けたら一生ものですね」。

私の仕事は建築関係です。
ある日、現場のマンションの廊下から駐車場に行く階段の所は工事をやったばかりで、しばらく歩けないです。
ここを人が通れない様に障害物とか設置しなければなりません。
当時の私はカラコンだけおけばいいのだと思いましたけど、結局監督さんの指示通りにカラコンを架けたら、またそこのドアの上中下に番線を締め付けて、ドアの裏表に「入らないで」と書いた紙を張り、そして段ボールで鍵穴を塞ぎました。

「万全だけど面倒くさいなあ、そこまでする必要本当にあるのか」と思っていました。
でもその仕事をしているうちに、なぜそこまでするのか段々分かってきました。
お客様の立場に立ち、細かい気配りを持って仕事をする日本人のこだわりこそが成功の鍵なのだと、今の私は思っています。

この3年間で私も、変わっています。考え方を変えれば、違うものが見える。
この先、どうやって生きていくのか、今、はっきり分かりました、日本に来て良かった。
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